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Mystandard

Episode 21 末政夕子(23区宮崎山形屋店長)

スローライフな南国宮崎から。
お客様の楽しみをどれだけ知っていますか?

末政夕子(Yuko Suemasa):1999年、オンワード樫山入社。2005年に宮崎山形屋店長に就いて以来、現職。

 



23区の25周年をセレブレートする特別インタビューシリーズ「My standard 25th」。第21回目にお迎えするのは、“神のふる里”と言われる南国・宮崎県から、宮崎山形屋店 店長の末政 夕子さん。全国23区ショップの中でも、大人の女性からの支持が高い宮崎山形屋。この豊かな地で、愛され続ける店舗づくりについてうかがいました。


 

宮崎という土地と宮崎山形屋店

 

 

ー 末政さんは宮崎県のご出身ですか?

私は、お隣の鹿児島県出身です。2005年に、宮崎山形屋店の店長就任に伴い移住してきました。弊社に転職したのが1999年ですので、23区一筋で19年にもなります。

ー 宮崎県といえば八百万の神のふる里、そして美味しいものが多く豊かな土地、というイメージです。その中で、宮崎市はどんな街ですか?

宮崎市は人が温かい小さな街。公共交通機関が少ないので、クルマか自転車が主な移動手段です。平地なので自転車でどこでもすぐに行けますよ。

宮崎に赴任したばかりの頃、ここはパンツがよく売れるなぁと思っていたら、自転車移動が多いからなんですよね。ですから、冬にはダウンが必需品。鹿児島にいた時はウールコートをかっこよく着て通勤するイメージでしたが、宮崎ではお食事やお出かけ時にはウールコートを、通勤にはダウンジャケットを、と使い分けていらっしゃる方が多いです。南国ですので、夏の日差しは痛いほど。日除けのカーディガンは必須ですね。

食べ物に関していうと、それはもう美味しいものばかりですよ。お野菜、チキン南蛮、宮崎牛など名産も多く、海産物も豊富です。街中どこで食べても外れはないですね。そういった土地柄ですので、温厚でスローライフを送られている方が多いです。

ー そういう土地にあって、宮崎山形屋にはどんな特徴がありますか?

7割を常連のお客様が占めています。さらに、そのほとんどが15年来のお付き合いをさせていただいています。中には、オンワードに入社して以来、19年間ずっとご贔屓にしていただいている方もいらっしゃいます。

 

ショップのテーマは、全てのお客様の“好き”を把握すること

 

ー フレンドリーな地域性ということですが、お客様との距離感も近いですか?

初めてのお客様とお話していると、よく「店長、お得意様ですか?」ってスタッフに言われるんです(笑)。そういうフレンドリーな雰囲気はあるかと思いますが、近いながらも適切な距離感を保つように心がけています。スタッフ間で常に確認し合っていることは、「お客様の楽しみをどれだけ知っていますか?」ということ。これは宮崎山形屋店のテーマです。旅行好きのお客様には季節に合わせた旅のお洋服のアドバイスを、音楽好きのお客様とコンサート話に花を咲かせているうちに、あっという間に時間が経ってしまうことも。他愛のない話ばかりですが、さりげない情報交換をとても大切にしています。

 

 

ー 好みを知っていると的を得たお洋服のアドバイスができますね。

スタッフ全員が、とにかくいつ誰が来店されても、同じレベルでコーディネートできる状態であることを心がけています。入荷したらまず試着をして、ロールプレイングをします。

一人ひとりのお客様に合わせたコーディネートをご案内して、お買い上げいただくことが多いので、お客様がこれまでにお求めいただいたアイテムを私たちも忘れられないんです。そこに先程のような会話が入ってくると、ストーリーとして記憶に刻まれます。お客様にも喜んでいただけるし、良い循環が築けていると思います。

足を運んでお洋服をお求めいただく方は、いくつになってもアクティブな生活を楽しんでいらっしゃる。私のお客様には70代の方もいらっしゃいますが、とにかくお元気で、憧れます。お客様からの影響で私自身も旅が好きになり、2連休が取れるとすぐにどこかに出かけます。

 

末政店長の旅のオススメアイテム

 

 

ー 末政さんは23区のどのようなところに魅力を感じていますか? また、お気に入りアイテムを教えてください。

23区に転職した時、ベーシックアイテムの充実度に感銘を受けました。毎日着ても飽きないデザインとクオリティが魅力です。

個人的には、羽織物には目がありません。19年前はピッグレザーでしたが、その後、20周年記念で牛革レザーで4万9千円を実現し、25周年ではラムレザーでも4万9千円という革命が起きました。素材、デザイン、カラーとパーフェクトでした。他にも、ロキャロンのストールはどれだけ持っているかわかりませんし、リモンタのコートも愛用しています。

ー 旅行好きということですが、旅に持っていくと活躍するアイテムを1つ挙げるとしたら?

「マルチウェイタフタ」という23区の定番アウターです。今年の秋冬も発売予定と聞いています。取り外しできるライナーがとっても使い勝手が良いんです。

 


23区定番のモッズコート。パーツの取り外しが可能で、様々な気候に対応できると人気のマルチウェイタフタ。

 

ー 旅はリゾートが多いですか?

2連休だと国内になりますが、日本全国どこでも行きます。仕事が終わったら、とりあえず羽田に飛ぶんです。行き先が思いつかない時でも、まず飛ぶ(笑)。3連休あれば北海道に足を延ばすことが多いですね。

ー 記憶に残る場所はどこですか?

感動したのは、北海道のある旅館。旅館に入った瞬間、白い足袋に履き替えるようになっていて、お散歩したり、旅館を歩いたりするじゃないですか。それで、お風呂に入る時にその足袋を見たら真っ白で汚れていないんですよ。日中にお掃除をしている気配もなかったですし、どういうことなのかと思って。気になって仕方がなかったので、朝早く起きて様子を見ていたら、3時くらいに音を立てずにお掃除しているんですよね。すごいなあと思いました。接客される側になって、最高のおもてなしに気づくことができました。そういう場所はまた行きたくなりますよね。

 

宮崎山形屋店の見つめるこれから

 

 

ー 宮崎のスローで丁寧な暮らしに憧れます。宮崎山形屋は、比較的年齢層の高いお客様も多いとのことですが、営業スタイルで気を付けていることはありますか?

はい、当店のお客様は40~70代と年齢層が高く、ネットを積極的に見る習慣があまりないので、ブログなどのツールを使うことよりも、お客様が来店された時に最高のサービスをご提供できるよう注力しています。

ー 接客時、特に大切されていることを教えてください。

宮崎山形屋の伝統というか、大大先輩から受け継がれてきた接客術に「初めて接客する方には、鏡の中で接客する」というのがあります。鏡を見ながら、自分がお客様の後ろに立って鏡越しの会話を徹底します。それによって、お客様は安心感を得られます。そして、小柄な方の場合は自分たちがしゃがむなどして、お客様の目線に合わせるように気を付けています。

 

 

ー 今後の展望を教えてください。

学生時代に、この仕事に就くきっかけをくれた販売員のお姉さんがいます。私が初心に帰る存在であり、私をはじめスタッフみんなが目指す存在でもあります。

小さい頃から洋服が好きで、中学時代、あるブランドのショップによく通っていましたが、お小遣いが足りなくてなかなか買えませんでした。でも、そこの販売員のお姉さんは中学生の私に一生懸命、説明してくれるんです。そんなお姉さんに憧れて月2回は通っていた記憶があります。ある日、「欲しかったジャケットが50%になりましたよ。買えるかな?」と声を掛けてくれて、やっと買うことができました。何よりも私のことを覚えていてくれたことが嬉しくてたまりませんでした。その頃からお姉さんのような販売員になりたいと思いはじめ、念願のその方のいるブランドに入社できました。残念ながら、その方はもういませんでしたが、今度は私があのお姉さんになると決めたんです

ー 未来に引き継いでいくのですね。

ええ。そういう思いでいます。

ー 長年に渡り23区に携わってきた末政さんから、25周年を迎えた23区にメッセージをお願いします。

アパレル業界にとっては厳しい時代ですが、25周年を迎えられたのもお客様が支えてくださったからです。さらなる進化を、お客様のために求め続けます。

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